デザイナーをしていた時に、なんでこの靴は外に足がむいてしまうのか?デザイン?なんて考えても全然わからなかった。
今回、自分で作った木型で作った靴も足が外側に流れてしまう。
なんでなんで?
靴を眺めて足を眺めて木型を眺めてみたら分かった!
ああ、木型に親指分の厚みがないから足が楽な空間を求めて外側に逃げるのかー。
小さなことやけど、長年のハテナ?が解消されてちょっと嬉しい。
自分で手を動かして作ってみて初めてわかることって、とても多い。
仕様書で指示できる部分の自由度もそれなりに高いけれど、時間や手間がかかっても自分で一から作って試して、たまには常識にも疑問を抱いてみたりしてみるのも良いかもしれない。
業界に入って間もない頃は教えてもらえることや既存の常識が「正しい」ことだったけど、それなりに年数経つと自分の経験をベースにして自分の頭で考えてみることも大切だと実感。
とはいえ、かなり亀の歩みですが。
でもちょっとづつ形になってきてありがたい。
良い靴が出来そうです!
去年、いくつ作ったか数えるのも途中で諦めたくらい作った木型の履き心地確認の為に作ってたゴム靴。
やっと木型をプラ型にしてみました。
ずっと頭の中にあった作り方で作ってみる。
でもなんだか履きやすくない。。
別の作り方で作ってみる。
ラインも前回から変更してみる。
足裏のアーチが安定してほしいのにパンプスだと足が動いて難しいのかも…。
パンプス断念・・・。
ワンストラップを作る。
やっぱりパンプスと全然違う!
でももっと踵が安定してほしい。
踵が安定するようにストラップの位置を高くした。
ある程度の履き心地基準クリア!
初めて両足を作って外出!!!
気になる箇所が数カ所でてきたので、修正した黒靴バージョンを作ってみる。
この日は20㌔都内をぐるぐる歩き回ったけれど、足に疲労感が少ない。
良くなっている!
私は足のアーチがちゃんとないと履きやすい靴にならないと感じている。
でもこのアーチって理論は習っても、木型にするととっても難しい。
歩き回って気になったアーチ部分と最初に書いた足が外に流れないように木型を修正して、もう一度プラ型作成を木型屋さんに昨日お願い。
最初は全然分からなかったことも、ちょっとづつ考えながら進めたら形になれてきた。
ありがたいな。
亀の歩みですが、良い靴が出来るように頑張りたいです。