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2014/01/18

珈琲と本屋さんの話

まちをかえるちいさなみせ

昨夜、中目黒のTRAVELER`S FACTORYさんでのイベントに行った。
京都の本屋さん、恵文社一乗寺店の店長さんのトークを
徳島の焙煎屋さん、aalt coffee さんの珈琲を頂きながら聴く。

珈琲はTRAVELERS FACTORYさんのイメージで焙煎されたという
トラベラーズブレンド。
程よいほろ苦さで後味も香ばしく美味。
もちろんイベント終了後には豆を購入しちゃいました。

この恵文社一乗寺店さん。
京都で学生時代を送った私には、とっても馴染み深い本屋さん。
東京で暮らすようになった今でも、ふっとした時に訪れたい気持ちになる。
目立った商業施設のない街にぽつりとある個性的な本屋さん。

本屋さんなんて京都の街中にも大阪にも、ましてや東京にはたーくさんあるのに、
なんで恵文社に行きたいな、と今でも想うのやろう。
ギャラリーが併設されてるから?雑貨コーナーは私が通ってた頃はなかったし。。
そんなぼんやりした気持ちが店長さんの話を聴いて
何となく理由がつかめたり。

私にとって恵文社は本を探す場所ではなく、見つける場所だったんやなぁ。
明確に欲しい本は本屋さんの本棚を探るより、ネットで探した方が
手軽で翌日には手元に届く。
でも明確に欲しい本、なんてあまりなく
なんとなく趣向の本棚の前でいろんな本を手に取りつつ本を探す。

恵文社は、この本との出会いのリズムがとても心地良い様に店内が構成されているから
たくさんの分野の本と出会えて、いろんな物事を知ることができたのかも。

流行の本もあ行順に整然と並べた本棚もなく、混沌とした店内は
自分の埋もれた趣向に出会える確率が高い。
フムふむフム。

帰りの電車の中で、本を取り出して読む。
ふっと顔をあげると、車内はスマホに向かう人々ばかり。
Kindleで手軽に買える本もゲームもネットも良いけれど
たまには本を持ち歩くのも良いものですよ。