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2023/07/03

食肉の副産物としての「革」


私の革在庫帳。
こんな感じで手持ちの革を貼り付けてる。
「シルバー」でもちょこっとゴールドが入ったものや表面感が違うものなど様々。
いろいろコレクションしたくなるレザーマニアです。


革は主に食肉の副産物なので、豚、羊、牛が多いです。
でも中には蛇やトカゲ、アザラシなどもあったり…
様々な革を見るたびに世界ではいろんな動物が食卓にあがってるんだなぁ、と思っちゃう。

最近はSDGsの流れもあり「生き物の由来の革」ではなくヴィーガンレザーやエコレザーなどと呼ばれる「環境に配慮した人工皮革」をよく目にするようになってきた。
反面、「革」に対して微妙な感情を持つ人も増えてきた気がする。
ニュースを見ていても「生き物の命を奪ってまでも革製品を使う価値があるのか?」とキャスターがコメントしているのを目にしたりするとモヤモヤしてしまう私です。
え、でもお肉食べてるよね?
食肉の副産物が革なのになぁ。


命を頂いているということに感謝しつつ、肉だけでなく革まで余すことなく使い切っているということは立派な持続的な消費形態ではないのかな?
この先、加工肉が進化してそれがスタンダードな世界になった時には、この形態も再考する必要があるかもしれない。
でもお肉を食べる現在の世界であれば、頂いた命に感謝して活かし切ることが、わたしはSDGsだと感じてる。
もちろん革だけを目的とした動物殺傷も否定できないので、その部分は今後の課題でもあるけれど。



ある一定期間を過ぎるとどうしても劣化を免れることができない合皮より、お手入れをすれば長く愛用できる革素材がわたしは好きだなー。
何だか真面目に語っちゃった。
長らく「革」を素材にしてモノ作りをしているし、たまにはこんな話もしてみたいと思いました。